債務整理中に新たな借金は、原則としてできません。しかし、債務整理をしてもなかなか返済ができない、ということもあるかもしれません。そういったときには、どうすればいいのでしょうか。
債務整理中に借入をすることはできるのか、また借入の時の注意点とは何なのかを詳しく解説します。
債務整理中に借入はできるのか
債務整理中には、原則として借りいれすることはできません。なぜならいわゆるブラックリストに名前が載り、信販会社などが照会できるようになるからです。
債務整理中は事故情報が登録されてしまうため、返済能力なしとみられて審査で落とされてしまいます。キャッシングであれば、債務整理を始めた直後であれば借りることができますが、情報が回ればすぐにキャッシングサービスも使えなくなるでしょう。
そのため、債務整理中には新たに借金をすることやクレジットカードを使うことができなくなります。
借り入れの注意点とは
あくまで原則として、なので実は債務整理中でも新たな借金ができる場合があります。小さい企業や審査が甘い企業などです。
もちろんきちんと情報紹介するところも多いですが、中には審査が甘く借入ができるところもあります。ただし、中小企業の中には悪徳業者もあるので注意が必要です。
注意点①専門家が辞める可能性がある
せっかく債務整理を頼んでいる弁護士などの専門家が、これ以上はできないと辞めてしまう可能性があります。そうなれば止まっていた督促も再開され、なおかつ生活を立て直す意思がないと思われてしまうでしょう。
ほかの専門家に依頼するのも難しくなります。さらに破産申し立ての最中であれば、破産が認められないという事態にもなりかねません。隠していてもいずれ発覚するので、やめておく方がいいでしょう。
注意点②生活の再建ができないとみなされる
自己破産はもちろんのこと、個人再生においても新たな借金を重ねることで生活を再建する意思がないとみなされてしまい、免責にならない可能性があります。
そのようなことにならないためにも、できる限り債務整理中には借金はしない方がいいでしょう。
注意点③生活苦に陥る
お金がないから借金を返済できず債務整理をすることになっているのに、さらに借金を重ねるということはより生活を苦しくさせることになるでしょう。
また、業者側もそのことがわかっているので、重ねられた借金は一度でも返済が滞ると督促が厳しくなったり残りの金額を一括で返済することになったりするなどリスクが高まるでしょう。
まとめ
債務整理中に借入を行うことは可能ではあっても、できるだけやめておいた方がいいでしょう。どうしても生活に困窮したときには、公的な場所で相談することをおすすめします。