借金が多くて全額知られたくない、恥ずかしいから少し嘘を交えてみたなど理由はさまざまですが、まれに債務整理で嘘をついてしまう人もいるでしょう。
しかし債務整理で嘘をついてしまうとどうなるのか、ご存じでしょうか。場合によっては、かなりの大ごとになる可能性もあります。今回は債務整理で嘘をつくとどうなるのか、詳しく見ていきましょう。
そもそも嘘はついてもいいのか
債務整理をするときに、嘘はついてもいいものでしょうか。小さいものなら大丈夫、ちょっとした嘘なら問題ないと考える人もいるかもしれません。
借金したこと自体が恥ずかしく、本当のことを言えなかったということもあるでしょう。しかし嘘をつくという行為は、とても危険なものです。軽く考えてしまうと、つたない嘘でも大変な結果を引き起こすことを知っておきましょう。
債務整理が失敗する
嘘をつくことで、とくに裁判が必要な個人再生や自己破産などは失敗する可能性があります。たわいもない嘘であっても、少なくとも裁判官の心象は悪くなることでしょう。
そうすれば、とくに自己破産などは認めてもらえないこともあり得ます。債務整理に失敗したくなければ、余計な嘘などつかずにすべて正直に話すのがおすすめです。
弁護士や司法書士も辞めることになる
個人再生や自己破産などは、弁護士や司法書士といった専門家に任せる必要があります。ただし依頼する時やその後の話し合いなどで、弁護士や司法書士に嘘をついてしまうと大変なことになります。
本人はちょっとした嘘のつもりであっても、場合によっては弁護士や司法書士が仕事を辞めてしまうことがあるからです。そうなったら、別の専門家に頼むしかなくなりますが、引き受けてくれる専門家がいるかどうかはわかりません。
信頼関係が大切
嘘をついてしまうとそれがどれだけ些細なことであっても、信頼関係を崩してしまうことになりかねません。弁護士や司法書士とは、真摯に向き合うことが大切です。
困っている人に寄り添って、多くの借金から助けてくれる役割を担ってくれるので、決して嘘をつくようなことはしないでください。
まとめ
嘘をつくことによって、債務整理が失敗してしまうと困るのは自分自身です。もちろんたわいもないと思って付いた嘘で、弁護士や司法書士が仕事を辞めることになってしまう事態も恐ろしいものです。
そのようなことにならないためにも、故意についたものでも思い違いであっても嘘をつくようなことはよしましょう。もし意図した嘘でなかったとしても後から嘘だったとわかった場合には、そのことは勇気をもって弁護士や司法書士に伝えてください。
すべてを伝えることで、信頼関係を崩さずにすむでしょう。